口臭と歯垢にはどんな関係があるのか?臭いや義歯についても!
歯垢というのは歯医者で誰しも聞いたことがあるはず。
歯に強固に付着していて歯ブラシでは除去できないものです。
歯垢の臭いや、どのようにして口臭を放っているのでしょうか。
歯垢は嫌気性細菌の棲家
あなたがもし、歯みがきをあまりしないのなら歯の表面、特に付け根を爪の先でひっかけば白か黄白色のネバネバとしたものが付着していることでしょう。
そう、それが歯垢とよばれるものです。
歯垢は歯の垢とあるように歯苔とか歯クソ、英語だとプラークと言われ、むし歯や歯槽膿漏の元凶として知られています。
しかも垢なのにとても臭く、口臭の最大の原因のひとつでもあるのです。
わたしたちの口の中には通常、唾液1立方センチ辺り百数十種類の細菌が存在し、数にして2億ぐらいの細菌がいます。
それらの細菌が凝縮して、歯面に粘着して形成されたものが歯垢なんです。
なんと約80%もの細菌があの歯垢を構成していたのです。
歯垢に付着している細菌は、主に食べカスの中に含まれている糖質をエネルギー源にしたり、アミノ酸やたんぱく質は唾液中の糖たんぱく・上皮細胞・白血球・細菌などから得ています。
これはどういう事かと言えば、食事の後のあらゆる汚れ、すなわち食べカスを元に、口内細菌が歯垢を作り出し、
食べカスのたんぱく質からは、口内細菌によって揮発性硫黄化合物の成分である口臭を作り出しているのです。
歯垢の臭いは生ゴミ臭
歯垢の臭いとは丁度真夏の蒸し暑い日に、台所の流し台に生ゴミや食事をした後の食器を片付けずに放置し、何時間もしないうちに腐敗してくるのと同じようなものです。
台所に広がるその悪臭を断つためにも換気扇を回しただけでは駄目です。
流し台の前に立ち食器を洗い、生ゴミをビニール袋に入れて密封する作業を終えない限り悪臭は止まりません。
わたしたちの口もそれと同じようなもので、口臭を止めるために食後は歯をみがき、歯垢を徹底的に取り除く事が必要です。
みがき残しの部分があると、生ゴミと同じでそこから臭いだします。
口臭を無くしたいのなら、自分がみがき残している部分を鏡を見ながらしっかりと認識して、歯垢をゼロにする歯みがき術を身につけることが大切です。
病的口臭が無い限りは毎食後の歯みがきと、舌苔を取る舌みがきが口腔内を清掃する基準であり、口臭防止の決め手となっています。
義歯があると歯垢がたまりやすい
義歯や金歯、ブリッジなどは今ではきわめて精巧な自浄型のものがつくられていて、
人工のものであることから、手入れ次第できれいにも不潔にもなります。
健康で自然の歯以上に心がけてブラッシングするようにしましょう。
特に手入れが十分に成されていないと、義歯は「おじいちゃん、お口臭ぁい~」のCMにあったように老人独特の臭いを放ってしまいます。
これが総義歯なら大変で、もうむし歯や歯みがきから開放されたと油断してしまい、入れ歯の手入れを全然しない人が多いのです。
ところが、入れ歯であっても歯垢は付着するので、義歯下部にあるピンク色の床部分にも唾液が染み込んでいきます。
そして5~6年位経てば、入れ歯は鼻が歪むような特有の臭いがこびりつくようになります。
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