口臭で舌が白い理由は内臓からくるもの!その原因とは何なのか?
ある日、舌を鏡でみたら白い色をしていた。
これってなんでだろう。
別に牛乳を飲んだわけでもないのになあ。
このように舌がやけに白くなるのは、ある理由からなのです。
舌が白くなるのはどうしてか
普段の舌というのは、大体がピンクか赤みがかっているものです。
それが全体に白っぽくなるのは舌に垢がついている状態で、”舌苔”と呼ばれます。
この舌苔というのは、口臭の原因の一つにもなっています。
この舌苔というのは個人差があり、あまり手入れしてないにも関わらず付着しない事もあれば、入念に手入れしているにも関わらず酷い舌苔になってしまう事もあります。
舌というのはあなたも一度、電子顕微鏡か何かの写真で舌の表面上を見たことがあるかもしれません。
無数の突起状が舌全体に広がっていて、とてもザラザラしています。
そこには食べた後の食べかすだけでなく、唾液や細菌、白血球や粘膜が剥離して混ざり合っている状態なのです。
こうしたものを手入れしなければ、細菌にとって格好の棲み家になっていきますから、とてつもない悪臭を放つことになります。
口臭を減らすには歯をみがくだけでは駄目で、こうした舌苔を取り除かないといけないのです。
舌苔が発生する原因
舌による機能としては、唾液による保湿と洗浄作用、食べ物を摂取することで舌の運動による摩擦作用、善玉菌・日和見菌による口腔内の活動、適度な栄養を取得することで、正常な状態に保たれています。
ところが舌に身体の内部的な異変や障害が起きると、あっという間に舌苔が付着するようになります。
舌苔が発生する条件は多々あり、次のような事が原因となっています。
- 舌の運動機能が損なわれることによる消化器の不調
- 舌がズキズキと痛むことで咀嚼能力の低下
- 舌が痛みだしたり神経が麻痺し、舌の運動能力が低下することによるもの
- 睡眠や発熱、脱水症状、精神的な興奮により唾液の分泌量が低下する唾液性疾患
- 舌を乾燥させ悪性細菌による繁殖を増加させる口呼吸や脱水状態
- 舌の栄養保持に必要なビタミン不足、低タンパク症、貧血
- 口内感染や抗生物質使用により、悪玉菌が増加することによるもの
- 舌の粘膜に炎症が生じたり、アレルギー反応によるもの
このように、舌苔というのは様々な要因が重なっている事が多く、舌苔の程度や色付き具合は人によって様々です。
そして口臭というのは6割程が舌苔から発生しますから、それだけ身体や舌に何らかの異常を抱えている人が多いということになります。
舌苔は胃腸と関連性が強い
舌苔は先程のように多種多様な事が原因で発生するものですが、中でも胃腸との因果関係が強いといわれています。
特に胃がただれると舌苔の発生頻度が高くなることが知られていて、胃腸が弱い人は舌苔が発生しやすいと見ていいでしょう。
また胃潰瘍でも病状が進行すると、臭うことがあります。
尚、舌苔というのは白いだけなく、黒く変色する場合もあります。
これは、慢性的な胃潰瘍や胃がんのサインである事が多いです。
胃や十二指腸になんらかの炎症性疾患がある可能性が高いので、一度専門病院を受診したほうがいいでしょう。
このように舌苔と身体内部の関係としては、胃腸障害や熱性疾患によって白色、または褐色の苔状が舌にこびりつきます。
また、抗生物質を服用すると黒舌症と呼ばれる舌が黒く変色することもあります。
舌苔を少しでも取り除くためには、歯ブラシで軽く、食塩水でうがい、舌ブラシでみがく等が効果的です。
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