自臭症を治す方法はカウンセリングが大事!克服するその過程とは?
口臭の精神的な影響による自臭症。
「自分はものすごく口が臭いものだ、周囲は相当臭っているはずだ」
と思うなかで、肝心の周囲は全く口臭がしてくるわけでもありません。
このように、当の本人が口臭による迫観念を持ってしまうがあまり、対人面で障害を持ってしまい生活に支障をきたしていきます。
そこで、そういう自臭症の人にはカウンセリングで治療していく方法が取られているのですが、
どういった過程で回復していくのでしょうか。
自臭症を克服していくステップ
自臭症の人は、歯科をはじめ内科や耳鼻科に行くことが多いといいます。
ところが何の口臭もしませんよと告げられ、それで終わってしまう事がおおいようです。
そのため、自分の心の内はすっきりせずに、やはり自臭症による心の悩みを抱え続けたままになります。
これは心の病気ということにも関係してきますから、歯科をはじめとした心療内科で治療することになるのです。
こうして自臭症に悩む人は、信頼関係を築きながら各段階を踏んで回復していくことになります。
第一段階
まず始めに、自臭症の人に対しては一番気になる事を中心にして話を聞き出しながら検査を行います。
中には相当悩みに悩んだ挙げ句、やっとの思い出病院に来るケースがあることから、この段階に到達する事すら難しい人もいます。
初対面ということで、あたたかく親身で同じ気持ちになるような対応で迎えられます。
話しを聞いていくうちに、なぜ自臭症を発症するようになったのか、これまでの対人関係はどうだったのか、
という口臭にまつわるエピソードを打ち解けていくことになるのです。
この後、口臭の原因になる各検査が始まります。
口の中をはじめとして、内臓疾患の異常がないかどうかをくまなく検査します。
更に口臭が本当に出ているかどうか、判定機を使って有無をチェックします。
また、この時心理テスト受けてパーソナリティについて調査します。
このように一通りの検査をしても、実は思ったよりも口臭は無く綺麗な事が多いのです。
ところが完全無臭という人はいませんから、歯垢を確認するために染め出し剤を使うと、
歯垢が残っていたりして赤く着色しています。
そこは口臭源となっていますから、鏡を見て何処が歯垢が付いているのかやみがき方について教えてもらうことになります。
また、舌苔の取り方についてもアドバイスを受けます。
このように現在の状況を知りながら、改善に向けての前向きな気持を自発的に持たせるようにするのです。
第二段階
前回の心理テストの結果をもとに、口臭解消についての明るい材料や、口臭の原因についての説明を受けます。
前回の各検査についての数値も同様に知らされ、何の異常も無いことを説明されます。
もしこのとき、何処かに異常があれば、その治療を優先することになりますが、殆どの場合は口内が原因の事が多いものです。
今回も染め出し剤を使用し、歯垢のチェックを行いながら、自分で確認していきます。
次に口臭判定機器で揮発性硫黄化合物の濃度測定です。
もし濃度が0.06ppm以下なら、自分の口臭が周囲に臭うような強さではありません。
こうしてあらゆる口臭にまつわる数値を測り、クリアできていたなら褒められます。
これがモチベーションとなり、心の治療を進めるうえで大きな糧となっていくのです。
次第に自臭症の憂鬱な気分が薄らぎ、笑顔の回数が多くなっていきます。
第三段階以降
診察回数を重ねていき、染め出し剤によるチェックで毎回異常なしが当たり前になります。
進んで歯をみがくことが習慣化し、「最近は何か口臭について気にすることもなくなりました」というような事を口にする機会が多くなります。
担当医からは、「本当に口臭がしなくなりましたね。そんな目立つような臭いは全く無いですよ。」
といったようなお墨付きを与えてもらい、相当の自信を得ることになります。
最終段階
最後にはすっかり自臭症の自覚は無くなり歯口清掃が習慣化し、完璧なほどまで歯みがきを綺麗におこなうようになります。
確証をもたせるために、担当医以外のスタッフによっても判定してもらいます。
これで自臭症とは無縁になり、完全な自信を取り戻すのです。
自臭症に陥るということは、それだけ口臭ケアに人一倍気をつけて、何らかの対策をしていることが多いものです。
だからこそ、それだけ手間暇かけて口臭対策しているのに、臭った時のショックは測りしれないものです。
これは性格によるものや、気持ちの持ちようによる所が大きいですから、努力で治せるようなものではありません。
やはり精神衛生上悪くなりますし、ストレスが溜まり本当に口臭がしだすので、
自臭症かなと感じたらなるべく早く専門的に相談して治療するようにしましょう。
ブログランキングに参加していますのでよかったら応援お願いします。