生理的口臭には5種類が存在する!その臭いとはどんなものか?
生理的口臭は人間本来持っている口臭のことで。
誰にでも一様に存在するある特定の条件の元で発生する口臭です。
よくあるのが、起床時・空腹時・緊張時によるものです。
このような生理的口臭は5つのタイプがありますから、どんなものなのかを理解しましょう。
生理的口臭1 – 起床時口臭
よくあるのが起床時におけるあいさつ。
家族の誰かにおはようと声をかけられた瞬間、嫌な顔をしたことがありませんか?
あるいは朝の通勤ラッシュ時に、あくびをしながら歩く誰かの口臭をかいで不快な思いをしたことはありませんか?
このような経験は誰しもあると思います。
特に朝の起き抜けの時間帯は、口臭を特に気にしなければいけません。
これは、夜の睡眠時には唾液の分泌が減少し、咀嚼(そしゃく)・嚥下(えんげ)の運動も停止するため、口の中を清潔に保つ機能が極めて低下することになります。
そんななかで口の中の細菌は増殖し、はく離した粘膜上皮細胞や食べカスを栄養源として揮発性硫黄化合物が作り出されます。
更に歯垢の形成や口腔粘膜の乾燥で臭いがより強烈に発生することになるのです。
生理的口臭2 – 空腹時口臭
食事をした直後と空腹時ではどちらの口臭が強いでしょうか?
答えは空腹時で、口臭が酷くなります。
食事をすると食べ物を噛み砕く咀嚼運動に連動し、大量の唾液が分泌され胃袋へと流し込まれます。
その時、食物繊維の多い野菜などを噛むことで、歯がみがかれる役目も果たします。
そして、食後にお茶を飲むことで、口腔内が洗浄されることになります。
昼食後はこうして唾液の働きにより、細菌の活動は抑えられ口臭は発生しないのですが、2時間目以降から揮発性硫黄化合物の上昇が始まるのです。
こうして、おやつを少しつまむ3時の休憩ごろから夕食の時間が近づき、空腹を感じるのにつれて口臭が強くなっていきます。
これはたとえ食後に歯みがきをしていても起こるもので、唾液の中に含まれているタンパク質を餌に口腔内の細菌が活動する結果、揮発性硫黄化合物の量が上昇することを表します。
このように空腹時は生理的口臭が発生する危険信号。
空腹になるほど口臭がキツくなるのを知っておくのは、予防するうえで重要です。
生理的口臭3 – 緊張時口臭
あなたが結婚式の披露宴でスピーチをする、大きな会議室にて大人数を前にして報告をする、スポーツの大会に出場する、
このような場面では口の中が乾き水が欲しくなる経験をしたことでしょう。
とても緊張した時や、ストレスの強い時には自律神経の中枢部に影響を及ぼし、唾液の分泌量が少なくなり口が乾き始めるのです。
そうなれば当然、口の中の浄化作用が低下します。
その結果、汚れが溜まることになり口臭が発生することになるのです。
ただですらストレスの多い社会では、気づかぬうちにこのような緊張の連続で口臭が増えていることになります。
なので、日々口臭を発しているのだと強く意識しなければいけません。
生理的口臭4 – 食物・嗜好品による口臭
赤ちゃんが飲むミルクの匂いは優しいものです。
子どもが大好きな食べ物は、臭いがそんなに気にならないものです。
ところが、大人だとニンニクやネギ・ニラ・納豆・たくあん、それにアルコールやタバコ等々、独特の臭みを持つ食物や嗜好品の臭いを撒き散らしているわけで、周囲からは嫌な顔をされることになります。
普通の食事だと唾液の分泌量が増し口臭は減少するのですが、
逆に食品自体に強い臭いがあれば、食べている瞬間でも口臭は残る場合があります。
このような場合には食後に歯みがきやうがいを行い、その臭いの元になる食べカスを口の中から取り除くことが必要です。
生理的口臭5 – 女性特有の口臭
女性特有の口臭というものが存在し、妊娠時や月経時に顕著に表れます。
これはホルモンの分泌によるところが大きいと考えられてます。
さらに心理的な面からの影響もあり、唾液の分泌が抑えられるようになり、口の中の自浄作用が低下し不潔になってしまうのです。
特に妊娠した女性の場合、つわりの時期になるとにおいに敏感になり気分が悪くなったり、妊娠後期にはとめどなく食べ物に手を出す習慣がつくことが多いもの。
このような時期にはどうしても歯みがきを怠りがちになるものです。
そのため口臭を発生させるばかりでなく、虫歯や歯肉炎を引き起こすことにもなります。
食後はしっかり歯みがきし、口の中を清潔に保つことが大切です。
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