口臭と高齢の切り離せない関係!さまざまな病気が表れはじめる!
年齢を重ねるにつれて気になりだすのが口臭です。
もちろん体のあちこちに老化の影響が出始めるのですが、口臭は相手と直に接するだけに避けて通れません。
人は誰しも口臭があるものですが、高齢になれば特に唾液の量が減少し口臭が酷くなります。
高齢者の実に90%近くが歯周病だからといわれていますから、これは深刻な問題となっています。
そして歯周病だけでなく、様々な事態を引き起こすことがあるのです。
高齢者の口腔問題とは
調査によると約6割ほどの高齢者は口腔内が乾燥しているといわれています。
それは亜鉛不足やキレる老人にみられるように高齢者もストレスを抱える事が多く、唾液の量が減ってしまいやすくなります。
こうした背景から口腔内は常に乾燥し、歯周病菌だらけとなり口臭となってしまうのです。
慢性的な歯周病の状態が続くことで、歯がボロボロと抜け落ちてしまうことになります。
特に女性の場合は体力や骨格に差がありますから、噛む力の衰えが早く進みます。
噛む力が弱くなると、唾液の量が減って歯周病の進行も早くなります。
中高齢層女性の約4人に1人が口臭があることから、男性よりも事態が深刻なのです。
出典:https://www.news-postseven.com/
もちろん口臭だけに留まりません。
歯が無くなれば、十分な栄養が摂れなくなります。
肉類や繊維質のある食物を噛むことができなくなり、栄養素が偏ってしまうことになります。
それ以外にも味覚の刺激や栄養素の摂取、顎の筋肉の活用も減ってしまい、食べる楽しみや体全体に及びます。
そうしたことから、噛みやすくて空腹感を満たすためだけの炭水化物中心の食生活になってしまいます。
このことはカルシウムやビタミン、ミネラルといった栄養素が減り、内臓脂肪がつくことで肥満体質を作りやすくしてしまいます。
やがては歯のみならず体全体を支える筋骨も衰え、ついには寝たきりになってしまうのです。
特に女性はこのことが顕著ですが、男性においても当然いえることです。
今や平均寿命はどんどん延びていますから、口臭をはじめとした口腔問題はますます増えていくことになります。
高齢者特有の現象であらゆるものが低下する
高齢者の口腔問題は、他にも色々なところに表れはじめます。
それは歯周病で歯が抜け落ちるほどに喋るのが億劫になってしまうことです。
歯を失う場所によって発音しづらくなりますから、それがきっかけでコミュニケーション不足になり周囲とは疎遠になってしまいます。
また見た目も口元や顔の肉付きが劣化し、与える印象が変わってしまうことです。
口腔の変化は本人にとって一番わかりますし、鏡を見る度に人前で顔を会わせるのが億劫となってしまいます。
これは特に見た目を気にする女性にはとてもつらいものですね。
こうして鬱を発症したりと、精神的な部分にも深い根を下ろしてしまいますから侮れません。
高齢者は誤嚥性肺炎に要注意
高齢者の死因として挙げられることの多い肺炎ですが、歯周病が原因になることがあります。
口内で繁殖した雑菌が原因となり肺炎を引き起こしてしまうのです。
食べ物を噛むことで歯周病をはじめとした細菌と混ざり、誤嚥により肺に入ってしまうことがあります。
高齢者は体が弱く、むせる自覚症状無しでやり過ごす事があるため、肺炎に罹りやすい傾向にあるのです。
やがては発熱と咳が続き食欲低下になってしまいますから、その時は抗生物質の処置が取られることになります。
歯周病菌を少しでも減らすことが誤嚥性肺炎を抑えることになりますから、普段からしっかりと歯の手入れをしましょう。
人生100年時代とまで言われている昨今。
そんな超高齢化社会が迫っていることもあり、家庭のみならず企業でも高齢者の活躍推進が図られています。
夫、或いは妻から口が臭い、職場で嫌な顔をされる・・
こうした口臭トラブルも増えてくることになりますから、社会全体を通して真剣に向き合う必要があるといえます。
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