口臭の濃度は決まっている?あの原因物質は何で出来ている?
ドブの臭い、う◯ちの臭い等々、常に悪評がつきまとう口臭。
このように強烈なだけに、それなりに離れていても臭ってきます。
その臭いも人によってきつかったり、それほどでもなかったりと様々です。
口臭の濃さやあの成分の正体とな何なのでしょうか。
口臭の濃度について
人間の嗅覚で感知できるものはなんと40万種類以上あるとされています。
しかもその臭いは嫌な臭いの方が圧倒的に多いのだそうです。
その悪臭には相対的悪臭と絶対的悪臭とに分かれています。
まず、相対的悪臭とは肉体的・心理的、そして感情的に特定の状態のある人が、これは臭いと感じる時の悪臭のこと。
そして絶対的悪臭とは誰しもが不快に感じる臭いのことで、これはトイレのアンモニア臭や、発酵食品、足の臭いといったその場から逃げたくなるような臭いです。
ところが、どのような臭気でも同じような強さで臭っているわけではありません。
ある臭いはかなりの濃度がなければ人は感じないですし、はたまた違う臭いではほんの少しの量でもかなりきついものだったりします。
このように、人間の嗅覚で感じ取ることのできる最低の濃度を、閾(しきい)濃度と呼びます。
口臭として嫌われる臭いはその閾濃度がとても低く、口の中にちょっとの臭さがあるだけで周囲が感じてしまうのです。
その微量から一気に不快を持たれてしまう口臭ですが、その物質は何なのでしょうか。
口臭の物質について
人の口から放たれる臭気には、たくさんの成分が含まれていることが判明しています。
その成分とは主に、揮発性硫化物、アミン類、低級脂肪酸、アンモニアの集合体であるといわれています。
しかし、確実に言われている事は揮発性硫化物のみで、この物質の濃さによって口臭がきついかそうでないかが決まります。
ただし、他の物質は単独では人間の嗅覚で分かるようなものではありませんが、揮発性硫化物と組み合わさることで臭いのキツみが増すようです。
正式に口臭と認められている揮発性硫化物の種類は、硫化水素(H2S)・メチルメルカプタン(CH3SH)・ジメチルサルファイド((CH3)2S)があります。
これは口腔内にあるタンパク質のアミノ酸を細菌が分解し、化学反応によって最終的に揮発性硫化物が発生すると考えられています。
この細菌が増殖するほど、粘膜は炎症が起きてしまい細胞組織は破壊されてしまいます。
そこまでなってしまうと、分解されるタンパク質も増えますから、よりいっそう口臭が強くなってしまうのです。
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