口臭は細菌の増殖でキツくなる!その種類とはどんなものなのか?
口の中にはどれほどの細菌が棲み着いているのかご存知でしょうか?
その種類はなんと約700種類、数は100億個ほどあると言われていますから、驚くしかありません。
そんな無数の細菌達が今もあなたの口の中で元気に過ごしているわけですから、
考えるだけで気持ち悪くなるものです。
では一体どんな細菌がいるのでしょうか。
流石に全種類というわけにはいきませんので、ここでは名前が知られている菌を挙げてみます。
口内に棲み着く菌は3タイプ存在する
口内には3タイプの菌がいます。
それは善玉菌、悪玉菌、日和見菌です。
そう、この名前は腸の話題になると一度は聞いたことがあるはず。
おならや便が臭いのは悪玉菌の仕業で、善玉菌を増やしながら腸内活動を良くしていこう、
なんてCMや啓発活動でもやってた位ですから。
口内においても腸と同じく、3種類の菌が棲み着いているのです。
タイプ毎に主な3種類はご覧の通り。
◎善玉菌
悪玉菌をやっつける正義の菌といったところでしょうか。
特徴としては、甘酸っぱいにおいがします。
1:ミティス菌
腸内でいうところのビフィズス菌や乳酸菌に相当する菌です。
別名レンサ球菌といいます。
主な役割としては、外部から侵入してきた悪玉菌を排除していくことにあります。
このレンサ球菌を出来るだけ増やすことが口臭を減らすことにつながるのです。
2:サリバリウス菌
性格的にはおとなしい菌で、乳酸菌LS1とも呼ばれたりします。
ある実験では口臭持ちの被験者に対しLS1を含んだ試料を投与したところ、半数以上に口臭の消失が認められました。
口臭に悩みを抱えている人なら沢山棲み着いてほしい菌といえるでしょう。
3:ロイテリ菌
サプリメントに含まれることがある菌です。
口内フローラを整えてくれます。
実は腸内の善玉菌としても活躍していたりします。
◎日和見菌
善玉菌と悪玉菌はよく聞くと思いますが、そのどっち付かずなのが日和見菌です。
普段は何もしないのですが、悪玉菌が多くなると突然味方して口内環境の悪化を早めてしまいます。
善玉菌、悪玉菌よりも多く棲み着いているのがこの日和見菌です。
1:肺炎球菌
口内に数%ほどいる細菌です。
肺炎の原因としては、この肺炎球菌によるものが多い。
口の汚れにより、肺炎の原因になる場合があります。
悪玉菌にしてしまわないよう、普段から口内は清潔にしておきましょう。
2:ブドウ球菌
食中毒の時によく知られている菌ですね。
実は口内にも潜んでいるわけですが、免疫機能が低下すると悪玉菌と共に悪さをします。
口臭が強烈ならブドウ球菌が活発になっている証拠です。
3:大腸菌
腸内細菌同様、口内にも大腸菌がいます。
口から胃を通り腸へと繋がっているわけですから、大腸菌のような口臭と周りから酷評されるのはこのためです。
日和見菌の時は無毒状態ですが、免疫力低下や寝起き時には有毒状態となり口臭の原因を作り出してしまいます。
◎悪玉菌
悪玉菌は主に虫歯菌と歯周病菌です。
増殖することで、口臭の発生、虫歯、歯の喪失といった事態を引き起こしてしまいます。
生活するうえで避けては通れない菌といえます。
1:虫歯菌
別名、ミュータンス菌として知られる虫歯菌。
この菌は糖分を好むので、甘いものを食べると虫歯になるのはこのためです。
また、普段食べているお米にもデンプンが含まれるため、虫歯菌が繁殖することになります。
こうして虫歯菌は乳酸や酢酸を分泌し、歯のエナメル質や根の部分のエナメル質を溶かしていきます。
2:歯周病菌
歯周病はジンジバリス菌が作り出し、一般的には歯周病菌として扱われることが多いです。
全体の約70~80%の現代人がこの歯周病に罹っていると言われています。
口臭を作り出している菌で、就寝中や口内の唾液量が少なくなることで活発に活動します。
気づかぬ内に進行し歯茎が弱り、健康な歯ですら抜け落ちることがある怖い菌です。
虫歯以上に注意しなければならないといえます。
こうして3タイプの菌が私達の口の中で共存し合っていますが、
理想的な口内環境としては、善玉菌と日和見菌が7割以上になることです。
悪玉菌を増やさないためにも、口腔ケアはしっかりと行ないましょう。
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